もし彼が歩兵になっていれば
映画『国際市場で逢いましょう』の中で輝いていたユンホの笑顔が忘れられない。
そこは戦場の真っ只中。震えが止まらなくても不思議はないのに、ユンホが演じた軍人は笑顔でピンチを切り抜けていた。
特に、饒舌な語りにグイグイと引き込まれていく。
それはまるで「苦しくても嘆かないで! きっとなんとかなりますよ」と周囲を励ましているかのようだった。
「なるほど。監督がユンホを起用した意図はここにあったのか」
そう納得できるように、戦場の場面でユンホは「生きる喜び」を全身で大いにあらわしていた。
しかも、その軍服姿の凛々しいこと。彼の兵役中に軍楽隊の服装をたくさん見ることができたが、もし彼が歩兵になっていれば「こんなふうに軍務に励んでいたのか」と思わせる雰囲気が映画の中にあふれていた。(ページ3に続く)