康熙奉(カン・ヒボン)が語る「仁祖(インジョ)の功罪」(後編)

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王になるべきでない人

仁祖はまた、側室の貴人(キイン)・趙(チョ)氏や高官の金自点(キム・ジャジョム)に利用されて、歪んだ政治を行なっています。
そうした点を見ていくと、果たして仁祖が行なったクーデターの結果、朝鮮王朝はどのようになったのでしょうか。




むしろ、政治的には混乱が増すばかりであり、民衆の生活も苦しくなる一方でした。そして、清に隷属する関係を強いられて、その後の朝鮮王朝の独立性も損なわれてしまいまいました。
仁祖は1649年に54歳で世を去りますが、王になるべきでない人が王になってしまったという評価は否めません。
本当に朝鮮王朝の統治を真剣に考えたら、仁祖はクーデターを起こすべきではなかったのです。

(終わり)

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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