康熙奉(カン・ヒボン)が語る「仁祖(インジョ)の功罪」(後編)

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伝統的な王位継承の原則を無視

もし、光海君であれば清との関係も巧みにこなしたと思います。その点で仁祖は、王でありながら国土を守るという戦略性に欠けていました。
結果的に、朝鮮王朝は清に莫大な賠償金を取られて、以後は従わざるをえない状況に追い込まれたわけです。




その後の仁祖を見ていると、たとえば1645年に人質生活を解かれて帰ってきた長男であり世子(セジャ)の昭顕(ソヒョン)を、清にかぶれたという理由で毒殺した疑いが強いです。さらに、昭顕の妻である姜(カン)氏もアワビに毒を盛ったという疑いで死罪にしています。
それから、本来は昭顕の息子を正統的な後継者に指名しなければいけないのに、仁祖は自分の二男である鳳林(ポンニム)を世子にして、伝統的な王位継承の原則を破ってしまいました。(ページ5に続く)

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