康熙奉(カン・ヒボン)が語る「仁祖(インジョ)の功罪」(前編)

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綾陽君と西人派の結託

もともと野心家でもあり、綾陽君は光海君に成り代わって王位に就きたいという気持ちも強かったのでしょう。
ただし、側室から生まれている王族として、綾陽君が強い力を持っていたわけではありません。彼は自分1人ではどうにもできなかったのですが、光海君に恨みを抱く勢力と結託してクーデターを起こす機会をうかがっていました。




一方、光海君が王になったことによって、冷や飯を食わされていたのが西人派(ソインパ)です。もともと有力な官僚が多かった西人派なのに、光海君の体制のもとでは没落するばかりした。
自分たちの勢力の復活を期すためには、光海君の政権をひっくり返さなければいけないわけです。西人派としては、幽閉されている仁穆王后の号令によって光海君の政権を倒すという大義名分があれば、光海君に恨みを持つ人々を結集してクーデターを起こせると考えました。その際に中心的な役割を果たしたのが綾陽君でした。

(中編に続く)

文=康 熙奉(カン ヒボン)

康熙奉(カン・ヒボン)が語る「仁祖(インジョ)の功罪」(中編)

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