光海君(クァンヘグン)が仁穆(インモク)王后に復讐された日(前編)

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大変な剣幕

国王を王宮から追放するとなれば、それなりの大義名分が必要だ。私憤によってクーデターを起こした、とは口が裂けても言えなかった。
そこで、綾陽君は西宮に幽閉されていた仁穆王后のもとに使者をつかわした。彼女のお墨付きを得て、クーデターを正当化したいと考えたのだ。
仁穆王后は光海君にとてつもない恨みを持っている。綾陽君としても、すぐに仁穆王后の許可が得られるものと高をくくっていた。
しかし、仁穆王后の反応は意外なものだった。




彼女は、憎き光海君が追放されて大喜びするかと思いきや、実際はまったく逆で、使者は怒られた。
「10年間も幽閉されていたが、誰も見舞いに来なかった。そちたちはどんな立場があって、こんな夜中に突然やってきたのか」
仁穆王后は大変な剣幕だった。(ページ3に続く)

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