功臣たちの説得
貞明公主が疑われたことに対して、今回もまた仁祖の功臣たちが反対を唱えた。
彼らは、1623年に仁祖が先王の光海君(クァンヘグン)を王宮から追い出したときの功労者たちである。
仁祖もその功績に感謝していたからこそ、功臣たちの意見に耳を傾けてきたのだが、今回の呪詛事件だけは彼も頑(かたくな)になり、貞明公主への処罰に言及した。
貞明公主を守る最後の砦が崔鳴吉(チェ・ミョンギル)であった。
彼は仁祖が最も信頼を置く高官の1人だった。
崔鳴吉は必死に仁祖を説得した。
「貞明公主は宣祖(ソンジョ)大王の直系の王女です。もし、貞明公主を処罰したら、反正(パンジョン/光海君を王宮から追放したクーデターを指す)の正統性はどうなってしまうのでしょうか。もともと、呪詛事件というものは、曖昧な要素が多く、真実を明らかにするのが難しいのです」
結局は、仁祖も崔鳴吉の言葉に同意せざるをえなかった。(ページ3に続く)
貞明(チョンミョン)公主の生涯9!『華政』(ファジョン)の主人公
歴史解説!仁祖(インジョ)と貞明(チョンミョン)公主の確執
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