光海君の斬首を命令
光海君は、王位継承の過程で実兄や異母弟を殺しているので弁解の余地がない。結果的に、多くの人の恨みを買うことになった。
致命傷になったのは、義理の母である仁穆王后を冷遇したことだ。彼女の大妃(王の母)という身分を奪ったうえで幽閉してしまったが、それは「孝」を最高の徳目と考える儒教社会ではあるまじきことだった。
この非道が、仁祖たちが起こしたクーデターに大義名分を与えたのである。
光海君に我が子を殺されてしまった仁穆王后は、クーデター成功後、仁祖に対して執拗に、光海君の斬首を命令した。
『朝鮮王朝実録』によると、仁穆王后はこう言った。(ページ4に続く)
貞明(チョンミョン)公主の生涯1!『華政』(ファジョン)の主人公