過去10年で6000人
前述したように、兵役を拒否した場合は3年以下の懲役になる。
この「3年以下」というのは適用範囲が広いのだが、現実的には1年6カ月の懲役に処せられて服役する人が多いようだ。
2015年までの過去10年を見ても、自らの信念で兵役を拒否した人は6000人余りにのぼると推計されている。
1年では平均的に600人くらいが兵役を拒否している。
この人数をどう考えればいいのか。
ちなみに、兵役を拒否する人の理由はほとんどが宗教上の理由だ。つまり、「良心に従って人間に危害を加える訓練を受けるわけにはいかない」というわけだ。(ページ3に続く)