現実を見据えて兵役を捉える必要性
繰り返すが、イ・ミンホが交通事故で重傷を負った経緯を勘案されて公益判定を受けたのは、理にかなった決定であった。
今の韓国軍は、「過去の交通事故でいまだ脚にボルトを埋め込んだ若者を軍隊に入れる」という状況ではない。むしろ、役所で勤務することによって社会奉仕に貢献するほうが、本人のためにも国のためにも良い選択なのである。
公益判定というと、軍務を回避していると見られる風潮が残っていることは否定しないが、以前の感覚で兵役を捉えるのは実情に合っていない。「徴兵検査の精度が上がっている」「韓国軍は大幅な兵士削減が予定されている」という変化を認めなければ、現状を正しく認識することはできないのだ。
次に、「公益判定なら、もっと早く兵役に入るべし。長く延期しすぎている」という批判について考えてみよう。(ページ4に続く)