韓国で大好評だった時代劇『雲が描いた月明り』。物語をより楽しむために、当時の時代背景を知ろう。第1回は、主人公イ・ヨンのモデルとなった人物の実像に迫る(『雲が描いた月明り』については、韓国時代劇の史実とフィクションの違いを解説した康熙奉〔カン・ヒボン〕著・実業之日本社発行の『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』で紹介しています)。
人気WEB小説初の実写化
朝鮮王朝23代王・純祖(スンジョ)の時代を舞台に、宮中の陰謀や恋模様を描いた最新時代劇『雲が描いた月明り』。韓国インターネット上で累計観覧数5000万PVを超えたユン・イスク作家の人気WEB小説初の実写化作品だ。
本作の大まかな流れは、イ・ヨン世子(セジャ=王の後継者)が、男装の宦官ラオンとの恋を育みながら正しい王を目指していくというもの。『応答せよ1988』で知名度を高めたパク・ボゴム扮するイ・ヨンの、民を思って苦悩する姿や、キム・ユジョン演じるラオン相手に素直になれないツンデレさは、多くの女性視聴者を夢中にさせている。
イ・ヨンのモデルとなったのが、高い能力を示しながら21歳の若さで早世した孝明(ヒョミョン)世子だ。本作をより楽しむために、当時の時代背景を辿ろう。
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『雲が描いた月明かり』の時代2【イ・ヨン(孝明世子)の生き方は?】
『雲が描いた月明かり』の時代3【イ・ヨン(孝明世子)とホン・ラオンの関係は?
絢爛たるパク・ボゴム!『雲が描いた月明り』の世子の役で大人気
笑顔に魅了されるパク・ボゴムの「笑わない表情」も素敵!