いま読みたい!人気俳優物語11

このエントリーをはてなブックマークに追加

保護本能を刺激する存在

『秋の童話』以降、ウォンビンは洗練された役を避ける傾向があった。実際、『ガン&トークス』『ブラザーフッド』『マイ・ブラザー』などの映画では、ジャンルも役の性格も違う作品に出演して、新しい演技を見せようと絶えず努力してきた。

それでも、ウォンビンが演じてきた人物を注意深く観察すると、ある共通点を見いだせる。すべての役が“保護されている”ということだ。

たとえば、『秋の童話』のテソクの場合、ボンボンで愛のためなら純粋に突進する役だったが、どこか憐憫を思い起こさせる子供のような感じを持っていった。ウォンビンの映画デビュー作となった『ガン&トークス』でも、どこか抜けているキラーとして、恐ろしさよりかわいさを感じさせる末っ子の役を演じた。




また、大ヒットした『ブラザーフッド』でも、戦争という極限の状況の中で兄から守られる弟の役を演じたし、『マイ・ブラザー』でも喧嘩は強いが、むしろ弱い兄に慰労されて愛される弟の役に扮していた。

ウォンビンがそのように「弟」の役、誰かに見守られて保護される役を担ってきたのは、やはり、彼の外見が大きく作用したと言わざるをえない。まるで小鹿を思わせるように大きくて潤った目、どこか弱く見える繊細な顔の線、よく整えられた長い手と足……それらは誰が見ても保護本能を刺激するものだった。

(次回に続く)

文=朴敏祐(パク・ミヌ)+「ロコレ」編集部

いま読みたい!人気俳優物語12

いま読みたい!人気俳優物語13

固定ページ:
1 2

3

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る