康熙奉(カン・ヒボン)の「日韓が忘れてはいけない人11」

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第11回/布施辰治(後編)

日本国内で朝鮮半島出身者の弁護に精を出す中で、布施辰治は植民地下の朝鮮半島に何度も渡っている。1923年には独立運動家を弁護するために朝鮮半島に行っているし、以後も1926年、1927年と現地に入り、法廷弁護、事件調査、講演活動を行なっている。

額縁に納められている写真が布施辰治の生家

額縁に納められている写真が布施辰治の生家

容赦ない弾圧

1931年の満州事変以後、軍国主義的な政治色が強まると、布施辰治は2回も投獄され、弁護士資格も剥奪された。官憲により容赦ない弾圧を受けた布施辰治。その無念さはいかばかりだっただろうか。

1944年には、三男が治安維持法違反で逮捕され、京都刑務所で獄死するという悲劇も起きた。

このとき、布施辰治は弁護士資格を剥奪されていて、息子の弁護すらできなかった。彼の嗚咽が聞こえてくるかのようだ。




布施辰治が再び弁護士の資格を得たのは、1945年の日本の敗戦以後だった。65歳になっていたが、再び彼は旺盛な弁護活動を続けた。同時に、日本に残る朝鮮半島出身者のための弁護活動も熱心に行なった。

1953年9月13日に72歳で永眠。9月24日に東京の日比谷公会堂で行なわれた告別式には、彼の人徳を慕って多くの朝鮮半島出身者が弔問に訪れた。

その哀悼の念は、決して消えることがなかった。(ページ2に続く)

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