イ・ミンホとチャン・グンソクが生まれた年に韓国で何が起こったのか(後編)

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来年は30周年記念

1987年12月に、与党の約束通り大統領の直接選挙が行われ、盧泰愚、金泳三、金大中(キム・デジュン)の三大有力候補が激突した。金泳三、金大中という両野党候補が一本化できれば与党側の盧泰愚にとっても大きな脅威だったが、結局は両陣営が分裂したために、野党票もそれぞれ分散する結果となった。

それによって、漁夫の利を得る形で盧泰愚が当選を果たした。

いずれにしても、民意が反映しやすい直接選挙によって平和的に政権が委譲されたという事実は大きかった。




以後、韓国の民主化は着実に実行され、軍事政権時代には考えられないような健全なる市民社会が構成されることとなった。

つまり、韓国がはっきりと変わったのは、1987年6月29日以降である。この日を境に韓国は民主国家に転じ、表現の自由を得た。

そうした自由な空気の中で、イ・ミンホやチャン・グンソクはすくすくと育ったのである。彼らはまさに「民主化の申し子」と言えるだろう。

韓国が民主国家に転じて今年で29年。来年には、記念すべき30周年を迎えることになる。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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