韓国女性の生き方〔第8回〕

このエントリーをはてなブックマークに追加

12キロを歩いて帰宅

消防隊がかけつけてきました。救急車も通り過ぎました。見覚えのある某テレビ局の女子アナウンサーがマイクを握って途方にくれた面持ちで現われました。たまたま近所で取材をしていたのでしょうか。

10階建てのビルが隣のビルとぶつかりそうにゆらゆらと揺れました。見ていると体がブルブル震えてきました。事務所に戻ったのは2時間ほど経ってからでした。

さっそく韓国のネットを開いてみました。早くも「東京、強震」という速報が出ていました。

ふと、実家の家族が心配しているだろうと思い、母の携帯へ掛けました。「今東京で大きな地震が起きたけど、私は無事ですから安心してください」と報告しました。




ところが、地震の速報がまだ母の耳まで届いていないのか、地震がない国に住んでいるせいで縁遠く感じたのか、意外とのんきで、「そう、わかった。あのね、今度里帰りしたときに、ぜひお祓いしようね」と言ってきました。赤ちゃんを授かるために神様にお祈りをしようということです。

「まったく、こっちは緊迫しているのよ。子供どころか今は私の命が危ないよ!」

私はかちんときて電話を切ってしまいました。

「ああ、電話して損した」

余震が続く中、ようやく主人と電話がつながり12キロ離れた家まで一緒に歩いて帰宅しました。(ページ3に続く)

韓国女性の生き方〔第9回〕

固定ページ:
1

2

3

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る