結婚とは家に嫁ぐこと
決して独身主義ではありませんが、私はなるべく結婚は遅めにしたかったのです。
なぜかというと、一回きりの人生を自由自在に生きていきたかったからです。稼いだお金で世界に出て、たくさんの人に出会い、韓国にはない自然や文化に触れたり、新しいことにもチャレンジしたかったのです。
また、マンネリになりがちな30代の日々に刺激を与え、独身生活を十分に満喫したいという気持ちもありました。
シングル生活を長く続けたかったもう一つの理由は、正直に言って、韓国社会で嫁として生きていく自信がなかったことです。
女性にとって結婚にはどういう意味があるのでしょうか。
日本では、一人の男性と結婚して自分の家庭を築くという意味が大きいでしょうが、韓国では、夫の家に嫁ぐという意味が大半を占めます。
言い換えれば、妻としての役割より嫁としての役割を求められることが多いと言えるでしょう。名字は変わらないけれど、変わったとき以上の気持ちを求められているような気がします。
「長幼の序」や「親孝行」を重視する儒教社会だけに、とにかく、韓国には冠婚葬祭がとても多いです(最近は縮小されつつありますけど)。(ページ3に続く)