ペ・ヨンジュン 過去への旅路〔第12回〕

このエントリーをはてなブックマークに追加

子役を使わない利点

……どう演じれば、普通の高校生のように見えるのだろうか。

ペ・ヨンジュンなりに、いろいろと工夫を試みた。その中で、特に心掛けたのが、目の演技だった。

言いようのない孤独、出自に対する猜疑心、異性への恥じらい、大人への反抗、初めての恋の喜び、純粋すぎる感性……。そうした10代の情感をペ・ヨンジュンは目の動きで表した。




もちろん、29歳が17歳を演じるのだから、映像の上で違和感が残るのは仕方がないことだが、それでもペ・ヨンジュンが演じた高校生には、「本当にこういう子がいるんだろうなあ」と思わせる真実味があった。だからこそ、『冬のソナタ』は初恋を追憶するドラマとして大成功したのである。

ユン・ソクホ監督の意図は、本当に正しかった。

仮に、高校時代のチュンサンに子役を使ったとしたら、視聴者はこのドラマにあれほど感情移入できただろうか。多少の無理は承知のうえで、ペ・ヨンジュンが高校時代と10年後の両方を演じたからこそ、初恋への追憶はあれほど真に迫っていたのである。それは、高校時代と10年後を同じく演じたチェ・ジウも同様だった。二人はまさに最高の共演相手を得たといえるだろう。
(ページ3に続く)

ペ・ヨンジュン 過去への旅路〔第13回〕

固定ページ:
1

2

3

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る