韓国の激変と共に歩んだ東方神起ユンホの30年

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映画『国際市場で逢いましょう』のポスター

『国際市場で逢いましょう』

ユンホは、様々な作品に出演しているが、私が特に印象に残っているのは、映画『国際市場で逢いましょう』である。

ユンホの出演シーンは短かったが、とても重要な場面だった。彼は、同じ郷土出身の大物歌手ナム・ジンの役を演じていた。ナム・ジンはベトナム戦争に派兵されていたので、ユンホの出演シーンも戦場だった。

本来なら緊迫感がともなう「敵地からの脱出場面」なのだが、ユンホは伸びやかな演技で観客たちを楽しませた。

「なるほど。監督がユンホを起用した意図はここにあったのか」

そう納得できるように、戦場の場面でユンホは「生きる喜び」を表情であらわしていた。しかも、その軍服姿の凛々しいこと。その後の入隊を暗示するかのような役柄でもあった。




このようにユンホも出演していた『国際市場で逢いましょう』は、韓国の年配の人なら、涙なくして見られないだろう。まさに朝鮮戦争以来の韓国現代史がたっぷりと扱われているからだ。

この映画の中にとても印象的な言葉があった。それは、主人公が「つらい時代に生きて苦しみを味わったのが、子供たちでなく、自分たちで良かった」と言ったセリフである。主人公は朝鮮戦争のときに北から釜山(プサン)に逃れてきて塗炭の苦しみを味わっている。そうした親世代の苦労のおかげで、ユンホたちのN世代(1980年代後半に生まれた人たちはネットを駆使するのが得意なことからネット世代と呼ばれる)は、不自由のない暮らしができたのかもしれない。

そのことをユンホも感謝しているに違いない。(ページ5に続く)

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