ペ・ヨンジュン 過去への旅路〔第7回〕

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1995.4.24 ÅÅ·±Æ® ¹è¿ëÁØ

読書に夢中になる

自分の運動神経への過信があったのかもしれない。それが、あだになった。

精密検査の結果、右足首の骨折で全治3カ月の重傷と診断された。

右足には大きなギブスが付けられ、身動きできない生活が始まった。

『初恋』終了後、ペ・ヨンジュンは体力トレーニングを強化して、せっかく引き締まった肉体に仕上げたのに、それも台なしになってしまった。それでも、寝込みながら木刀を振る、というのが、いかにもペ・ヨンジュンらしい。歩けないが、腕は自由になるというわけだ。




しかし、それも限界がある。ペ・ヨンジュンは観念して、ビデオ鑑賞と読書にほとんどの時間をさくようになった。

「それまでは体作りに力を注いでいましたが、ケガでむしろ余裕を見つけました。これまで見られなかった映画、読めなかった本を今こそ楽しんでいます。それに比べると、からだが動けないのは大したことではありません」

それまでのペ・ヨンジュンの人生は、前を向いてひたすら突っ走るものだった。並外れた向上心を持つ彼は、休む間もなく動くことで何かを得ようと思っていた。

けれど、ケガによってベッド生活を余儀なくされ、少し考えが変わってきた。何よりも、映画や本によって得られる教養が、彼に新しい世界を示してくれた。特に、古代エジプトのファラオの一代記を描いた書籍を読んだときは、歴史の奥深さに感動を覚えたほどだった。
(ページ4に続く)

ペ・ヨンジュン 過去への旅路〔第8回〕

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