給料は17万8000ウォン
階級が変わると、どうなるか。
一番ハッキリしているのは給料が上がることだ。
今年の兵士の給料は次のようになっている。
二等兵 14万8800ウォン(約1万3838円)
一等兵 16万1000ウォン(約1万4973円)
上等兵 17万8000ウォン(約1万6554円)
兵長 19万7100ウォン(約1万8330円)
この給料は昨年に比べて15%アップしている。
給料として考えたら「ケタが1つ足りないのでは?」と思われるが、むしろ「兵役中にお金がもらえるの?」と驚く人もいる。「大人のお小遣い」といったレベルではあるが、上等兵になると一等兵より給料が1万7000ウォン上がるという「目に見える変化」は軍隊でとても大事なことだ。金額で差をつけるということが、立場の違いを鮮明にするからである。
それでは、階級が変わると、具体的に立場はどう変わるか。
昇級で一番変化が著しいのは、一等兵から上等兵になるときだ。1階級上がるだけだが、立場の違いが著しい。なにしろ、支配される側から支配する側に移るからだ。立ち位置が「下」から「上」に激変するのだ。
たとえば、4つの階級を比べると、二等兵と一等兵は「下級レベル」、上等兵と兵長は「上級レベル」と区別することができる。