客が日本から来た場合
飲み屋での話に移ろう。
地方の食堂で食べながら酒を飲むときは、メニューの代金が決まっているので、勘定は規定どおりになる。
違うのは、スナックのような店の場合だ。
原州(ウォンジュ)の橋の上の飲み屋に行ったときのこと。とても愛想のいいママがカウンター越しに酔客の相手をしていた。
一応、メニューと価格が壁に張ってある。他の客の勘定を聞いていると、だいたい1人1万ウォンくらいだった。
私は日本から来た友人2人を連れていた。楽しく飲んで、ママとワイワイ地元の話をして、気分がとても良かった。
そろそろ勘定の時間となり、頭の中で予想を立ててみた。
私たちが地元の人間なら、1人1万ウォンで合計3万ウォンだろう。
私たちがソウルから来た韓国人の3人連れなら、5万ウォンだと言われそうだ。
さて、私たちは日本から来た3人連れだ。
ママはいくらと言うだろうか。
当のママが金額を言ったとき、私は心の中で「当たった!」と叫んだ。自分の予想どおりになったことで、気分はさらに良くなり、気持ちよく飲み屋を出ることができた。
勘定はピッタリ10万ウォンだった。(ページ3に続く)