名優が火をつけたチャン・グンソクの俳優魂

このエントリーをはてなブックマークに追加

名優と見事に渡り合う

697

粛宗(スクチョン)を演じるチェ・ミンス(写真/韓国SBS『テバク』公式サイトより)

究極的に言えば、視聴率に決定的に影響するのは企画と脚本であろう。特に、ドラマが面白くなるかどうかは脚本にかかっている。脚本の出来がよくないと、どんなに名優が演じても、その演技を生かしきれなくなってしまう。

そして、『テバク』の脚本を担当するのはクォン・スンギュ氏である。過去に『ペク・ドンス』(2011年/平均視聴率が18.5%)と『火の女神ジョンイ』(2013年/平均視聴率が12.0%)を執筆している。

クォン・スンギュ氏は「テギルは苦労の連続という役ですが、チャン・グンソク氏の作品に対する熱意が凄い」と語っている。




その熱意に応えて、クォン・スンギュ氏の脚本も、今後はストーリーが波瀾に満ちていくのだろう。それは、チャン・グンソクにしても望むところだ。

ただし、第10話までを見るかぎりでは、チャン・グンソクの出番はそれほど多くない。主人公ではあるが、彼の関わらない場でも次々に物語が進行している。

けれど、第11話以降は、そういうわけにはいかないだろう。チャン・グンソクが演じるテギルがドラマ全般に幅広く出てきて、物語を大いに活性化させるはずだ。

第9話で、テギルが初めて粛宗と相対する場面はとても印象深かった。粛宗を演じたチェ・ミンスの演技は堂に入ったものだったが、チャン・グンソクもチェ・ミンスを相手に緊迫した場面を見事に演じきっていた。

名優を相手に堂々と渡り合うチャン・グンソク。まさに、名優たちがチャン・グンソクの俳優魂に火をつけたのである。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

固定ページ:
1 2 3

4

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る