『テバク』におけるリアリティとは何か

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結果は後からついてくる

91テバク

多くのファンが『テバク』の成功を祈っている(写真/韓国SBS『テバク』公式サイトより)

きれいな顔のままでいたら、リアリティが失われてしまう。創作劇だからいいというわけではない。歴史に基づいてストーリーが作られている『テバク』では、ここぞというときにはリアリティが必要だ。

それでこそ、物語全体が引き締まる。

制作発表会で笑わなかったチャン・グンソクは「過去を捨てて新しい自分になる」という決意を見せた。その姿は頼もしく見えた。

それだけに、厳しい修業の場面では、不精髭の彼が一心不乱に努力する姿を見たかった。チャン・グンソクもそれを望んでいたのではないだろうか。




意外と、不精髭が似合ったかも。いや、それを似合うように見せるのも彼にとってのリアリティなのである。

周囲が気をつかいすぎてはいけない。生まれ変わろうと欲する者は、自ら卵の殻を破る力を持たなければならないのだ。

『テバク』は、いよいよ勝負の中盤に入る。父の復讐を誓ったテギルがどんなふうに成長していくのか。

それは、俳優チャン・グンソクの変化につながることだ。

視聴率も気になるが、それよりも大事なことは、制作陣と俳優たちが最後まで持てる力をすべて出し切ることだろう。結果は後からついてくる。なによりも、チャン・グンソクの変身を楽しみたい。

(文=康 熙奉〔カン ヒボン〕)

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