日本と違う韓国のビックリ(12)

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「始めれば半分」

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テレビドラマの有名な監督も早撮りを求められる

なぜ韓国では、俳優や制作陣が助かる事前制作をやらないのか。

ひとえに制作費の問題である。

日本のように事前制作をやると、俳優やスタッフの拘束時間がとても長くなる。それだけ余計に報酬が必要というわけだ。

もう1つは、韓国人の性格が関係している。なにごとも直前にならないと始めない、という国民性がある。「始めれば半分」ということわざが幅をきかせているのが韓国という国なのだ。

これは「始めてしまえば半分終わったも同然」という意味だが、日本なら「八割終わってもまだ半分」と考える人が多いのではないだろうか。日本に事前制作が多くて、韓国にないのはお国柄も関係しているのだ。




こうした制作スタイルの違いは内容にも影響を与えている。

日本では放送時にあらかた撮影を終えているので、ドラマの評判がどうであろうと、内容を変更することはできない。

しかし、韓国では生放送に近い形でドラマが放送されるので、視聴者の意見によって迅速に内容を変更できる。それだけ、ドラマの展開が視聴者の意向に左右されるわけだ。

臨機応変と言えば聞こえはいいが、要するにプロデューサーも監督も視聴者の顔色に敏感にならざるをえない。その結果、シナリオの書き直しも行なわれ、その度に撮影現場が混乱する。(ページ3に続く)

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