釜山(プサン)には何度も行ったが、「気性が激しい男性が多い」という印象が強く残っている。そのイメージを引きずっていると、2PMのウヨンのプロフィールに「釜山出身」と書いてあるのを見て、一瞬「エッ」と思ってしまう。内面には“激しい情念”を潜ませているのかもしれないが……。
超然とした姿を自然に演じた
2011年に『ドリームハイ』を見ているとき、ウヨンが演じるジェイソンの登場の仕方が謎めいていた。それだけに、余計に存在が気になって仕方がなかった。
その『ドリームハイ』は、2PMの生みの親であるパク・チニョンと同年齢のペ・ヨンジュンが意気投合して制作した作品だった。
2PMからは、テギョンとウヨンが選ばれた。
ウヨンが任されたのは、ダンスと歌に関して天才的な才能を持っているジェイソンの役。彼は優れた能力を持ちながらも特に周りを意識せず、ただダンスと歌を楽しんでいる。超然としたその姿をウヨンは自然体で演じていた。
「素敵な役をいただいたので、かならずいい演技をお見せします」
ウヨンはそう抱負を述べた。
序盤は出番も少なく、サブキャラの1人として認識されていた。しかし、回を重ねるごとにIU(アイユ)が演じるピルスクとのカップルが注目を集め、その相性のよさから「ウユ(牛乳)カップル」と呼ばれるようになった。由来はウヨンの「ウ」とアイユの「ユ」を合わせたものだ。
それほど視聴者に愛されたウヨン。「『ドリームハイ』の功績はウヨンの才能を発見したこと」と言う人も多く現れた。(ページ2に続く)