師団は軍の中の「大きな町」
もう一度、分隊から師団に統合されていく過程を見てみよう。
分隊は、軍隊における最小の単位である。戦時には、分隊ごとに攻撃を行なう場合が多く、特に結束力が重要である。
この分隊を3つ合わせて小隊に編成される場合が多い。さらに、3つの小隊が集まって中隊になり、その中隊が3個以上集まって大隊となる。この大隊になると、人数は300人~1000人である。単独で特殊な戦闘を行なえる集団となる。
大隊は3個以上が編入されて連隊になる。さらに、連隊が3個以上集まって旅団が編成される。ここまでくると、兵士の数は3000人から5000人ほどだ。
こうした旅団を統合した形で師団が存在する。戦闘時には一つの地域で重要な作戦を展開する基本の単位となる。兵士の数は1万人前後であるが、ときには1万5000人ほどにふくらむこともある。師団長は少将が担うのが一般的だ。
以上のとおり、部隊単位で韓国軍は構成されている。
韓流スターが入隊したときに重要なのは、どの師団に配属されたかということだ。所属する師団によって駐屯する地域と軍務が変わってくるからだ。
現在、韓国の陸軍は約40個の師団を持っており、それぞれの師団が1万人前後の兵員を抱えて「大きな町」のように集団で機能している。
そのような各師団に配属された新兵たちは、軍隊における最小単位の分隊に入り、そこで毎日の軍務に励んでいくのである。(ページ3に続く)