こんなにも夢中になれるものがあった
何度も『冬のソナタ』を見たはずなのに、思わず見入ってしまう義理堅い私。
初めて見た頃に比べて、不思議なくらい韓国語が聞き取れていたりして、
「私もちょっとは進化しているじゃない」と妙に嬉しくなりました。
そして、あの頃の自分を思い出して、不思議な感覚が襲います。
無我夢中でスターを追いかけたり、韓国語を習ったり、パソコンを習得したり、多くの友達ができて、自分の周りのさまざまなことが変わりました。
そんな方々もさぞかし多いことでしょう。
30代だった方は40代に、50代だった方は60代にと、年齢も重ね、周りも変わっていきましたよね。
体力も多少衰えて、少々萎えてしまう日もあるかもしれませんが、あの時があったからこそ、今の自分があるような気がしませんか?
世の中に、こんなに夢中にさせてくれるものがあるのだと体感させてくれた12年前のあの春の日を満開の桜を見ながら思い出しました。
ありがとう、今までも。
そして、これからも。
どうか、四月の雪など降らず、このまま暖かくなりますように。
文=朋 道佳(とも みちか)